タレントのセルフマネジメントを考えてみる

事務所にいても仕事がなかったり、マネージャーさんが忙しくて相談に乗ってもらえなかったり、そもそも事務所に所属していなかったりするアーティストやタレントがまずすべきこと、それが「セルフマネジメント」だと僕は思っています。 ちゃんと考えたことがなかったり、やり方がもし分からないでいるなら、ちょっとだけ参考になるかもしれません。

4-1. あなたのブランディングとマネジメントの入口

1.でも触れた強みやあなたの設定について、詳しく書いていきます。


これからあなたは1冊ノートを用意して、
あなたについての考察を始めます。


さて、
脚本家が新しいドラマを作るとき、
登場人物のキャラクター設定を細かく行います。
あなたはあなたの名前で
キャラクター設定をこれから行います。


まずはありのままのあなたについて。


名前、年齢、血液型、出身地。
家族構成、住んでいる場所、買い物する場所、服のジャンル。
顔は普通サイズで、髪色はこげ茶。
身長は153cm、W58、H85、B83。
瞳は明るい茶色。犬っぽいと言われたりする。
乾燥肌が悩み。
趣味は焼き菓子作りとスイーツのあるカフェ巡り。
好きなカラーはコーラルピンクで、
食べ物はラーメンが好き。
寂しがりやで人懐こい。
負けず嫌いなところがある。
お母さんとよく出かける。
好きな本や映画、音楽ジャンル、
休日の過ごし方、
なぜ芸能を目指し、
誰に憧れ、
何がしたいのか。
理系なのか文系なのか。
客観視して可愛いのか、綺麗なのか、普通なのか、容姿では勝負できないのか。
話し下手か、勉強熱心か、のほほんとしているのか、朝弱いのか、スポーツ万能なのか…

キリのない質問をあなたはあなた自身に行い、紙に書きだし、
あなたも意識していないあなた自身を明らかにしていきます。



そして、公開するものと公開しないものをあなたが選ぶのです。
この公開するあなたが
あなたのキャラクターになります。

ギャップを出したいから、ラーメンや牛丼が大好きと公開するか、
THE・女の子なイメージを付けたいから、本当は吉野家に通ってしまうことを非公開にするとか、それはあなたの戦略です。
あなたの冷蔵庫にアイスクリームが常に入っていることを言うべきかということについて、じっくり時間をかけて決めてください。


この作業は毎日しても足りないくらいで、
細かければ細かいほどいいのです。
わざわざ言わなくても、細かい設定に沿って語られるあなたの言葉から、あなたのキャラクターを顧客は感じ取るのです。